Mini Experiment 1

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真空管の違いを聞き比べる・・・
ギャラリーでも紹介している6L6シングルアンプの初段球や出力球を差し替えてみて、音が変わるかどうか簡単な聞き比べをやってみました。

初段球・・・最初に製作したときにはRCAのメタル5極管6SJ7でしたが、NEC製の6SJ7GT(左から2番目)、神戸工業(TEN)製6SJ7GTの新品(左から3番目)、ロシア製(旧ソ連製)の6SJ7GT新品を入手していたので、それぞれを比較してみる。
NECの球はシールドがメッシュではなく板状でプレス穴が多数開けられているので、外見上すぐに区別がつくが、TENとロシア製は印刷がなければ区別できない。
出力球・・・最初は、実は6L6GAの予定で回路を書いたが、ケースに収まらないので急遽ぐっと安価であったUSSR製の6L6GCを購入して組み立てたもの。
定数自体はA級シングルで使う限り問題ないので。
右側が最初のUSSR製6L6GC(一見6V6GT風)、
真ん中がその後友人からもらったGE製の6L6GC
左がRCA製の元祖6L6
メタルチューブ構成で。
整流管は5U4GBだが、できれば5Z4などのメタルチューブ整流管にしたかった・・・・
どなたかお持ちの方がいらっしゃいましたら譲っていただけませんか?
シャシに埃がたまっているのは、長年使っているのでご容赦を!
ロシア製の6SJ7GT6L6GCで。
TENの6SJ7GTとGE製の6L6GCで。
NECの6SJ7GTとGE製の6L6GCで。
聞き比べに使用したCD・・・左から、ちょっと古いですが
1.アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団によるメンデルスゾーン「真夏の夜の夢」
  東芝EMI:CC33-3289(1986年3月)
2.高橋真梨子「the best 〜new edition〜」
  ビクターエンターテイメント:VICL-61533〜4(2004年11月)
3.夏川りみ 「彩風の音」
  ビクターエンターテイメント:VICL-61733(2005年11月)
以上の3枚を、球の組み合わせそれぞれでヘッドフォンにて聞き比べてみました。

結果
まず、出力管を差し替えた違いについて・・・・・・はっきり言って、差はわかりませんでした。
専門家が聞けばはっきりわかるのかもしれませんが、私の耳では・・・・!

次に入力段の6SJ7ですが、これは素人でもわかるくらいの違いがはっきりと出ました。
NECの6SJ7GTは、オーケストラの弦楽器が実にきれいに聞こえますが、ボーカルに対してはちょっとキレがなくなるというか、甘くなるというか・・・・・
TENの6SJ7GTはオーケストラの音も、ボーカルの声に対しても、なんだかちょっとボケ気味に聞こえる。
新品の球だったので、エージング不足かもしれませんが、ちょっとオーディオ再生には不向きか?
RCAの6SJ7はオーソドックスというか、可もなく不可もなくというか・・・逆に言えば特徴がない音ですね。
ボーカルもクラシックもよく聞くのであれば無難な選択でしょう。
で、驚いたのがロシア製の6SJ7GT。オーケストラの弦に対してはくすんだ印象を受けますが、ドラム音などにはキレがあります。また、ボーカルに対しては実に豊かに聞かせてくれます。真梨子さんやりみさんの声量のある歌声が艶やかに前面に出て響いてくれます。
このシステムではJ-POPのCDをよく聞く私にとってはロシア製の6SJ7GTがベストです!
というわけで、現在は初段・出力段ともにロシア製(正確には旧ソ連製)のラインナップで落ち着いております。