ST管5球スーパーの製作


YAS's Factory 画像/写真はクリックで拡大表示できます。 2006/12/24

1.そもそもきっかけは・・・・
 
街の書店で左の書籍を見つけたことに始まります。
まぁ、「男の自由時間」というタイトルからして何となく興味をそそられるところですが、中で紹介されている「ラジオ少年健在!」のページを読んで、私の中に眠っていたラジオ少年魂?に火がついてしまいました。

2.使えそうな部品の確認
2−1.真空管
ST管:左からマジックアイ6E5、6WC5、6D6、6Z-DH3A、42、80
ST管のうち6WC5と6Z-DH3Aは純国産の球なので程度の良い物は入手困難かも。
整流管も12Fは入手困難だが、 80や80BKならUSAの新品がまだ入手可能。

 
メタル管:左から6SA7、6SK7、6SQ7、6F6、5Z4、いずれも新品
これらは通信販売で5本セットで購入した物。
さすがにG管やGT管では揃えられない。
そもそもGT管系の球では国産の5球スーパーはほとんど作られなかったのでは?
MT管:左から6BE6、6BA6、6AV6、6AR5、6X4
整流管は定番の5MK9は入手困難だが、6X4なら新品が容易に入手できる。
その他の球も国産品の入手はまだ可能と思われる。
もちろん輸入品ならまだ生産されているので入手容易。

2−2.コイル/IFT
昔のファイルから引っ張り出してきたコイル/IFTのデータシート。
いずれも私が中学生時代のもので、ほとんどが製品に添付されていた物。
紙はぼろぼろで変色も激しいが、今となっては貴重な資料です。
手持ちのコイル類。
トリオのSシリーズや富士製作所(スター)のものもあります。
いちばん右はミズホ通信から発売されている5SH相当品の新品。
その他、秋葉原の店頭では何種類か販売されているようですが、地方で入手するなら通販されているミズホ通信の物がおすすめ。

ミズホ通信のホームページ

手持ちのIFT類。
トリオの箱入り品は昔購入して自作品に使ったものをまた取り外して保管していたものです。
円筒状の物はジャンクのラジオからの取り外し品です。
上左や左の箱の中にあるMTサイズの物は7年くらい前に秋葉に多量に出ていた新品のMT管用です。

おそらく、現在ではもっとも入手困難な部品のひとつかもしれませんが、自作された方もいらっしゃるようです。
復刻品が出ないのはケースのアルミの絞り加工のための金型がネックになっているためとか。

2−3.その他部品
6D6用のシールドケースとソケット類。
MT管やメタル管なら管内でシールドが施されているので外部のシールドケースは不要だが6D6には必須品。
秋葉のキョードーあたりでは中古品が入手可能ですが、ジュースの缶を使って自作も可能と思われます。
ソケット類は、MT管用の7ピンのものやメタル管用のUSソケット、ST管も4ピンのUX、5ピンのUY、6ピンのUZはタイト製の新品が容易に入手できますが、7ピンのUTソケットはタイト製の物は入手不能。モールド品は販売店を丹念に探せば入手可能かも。
そういえば10年くらい昔にも7ピンのUTソケットを探して秋葉原中を歩き回った覚えがあります。
当時はまだ秋葉原にあった富士商会で見つけて余分に購入しておいた残りです。
出力トランスと電源トランス。
これらは秋葉原のトランス屋さんのいずれでも扱っているはずです。
地方でも通販で購入できますが重いので送料に注意!
2連バリコン、500KΩA−S付ボリウム、パッティングコンデンサ、フライホイール付糸かけダイアル用軸です。
430pFのバリコンは製造中止されて久しいようですがこれは30年近く昔に購入したアルプスのトリマ付2連バリコンです。
最近でもジャンクで見かけるのはFMセクションの付いた物が多いようですが容量は要チェックです。
パッティングコン(600PF)は茨城にいた頃福島県のOMさんに頂いた物です。
入手困難だと思いますが必要な容量は440pF前後なので、300pFのマイカコンに300pFのセラミックトリマやバリコンで代用できます。

ダイアル用の軸は入手できなければフライホイールは無いですが長軸のロータリースイッチの軸を削って作ることもできます。(後述)
糸かけプーリとスプリング及びダイアル糸。
プーリはジャンクのラジオから回収して取っておいたものです。
ダイアル糸は5年くらい前にニュー秋葉原センターの国際ラジオで購入していた物。
スプリングは市内のホームセンターで新たに調達した物です。
シャーシです。
昔は、並3〜並4ラジオや5球スーパーラジオのシャーシは普通に売っていましたが最近ではほとんど無くなりました。
10年くらい前にも作ったことがあるのですがそのときには1から穴あけしたものです。
しかし嬉しいことに現在でもコイルと同じくミズホ通信から穴あきシャーシとして販売されています。

もっとも、部品(トランスなど)の寸法にあわせて穴を修正する必要があると思います。

3.回路設計
30年前ならどうということなく普通に入手できた部品も現在では製造中止になって久しく入手もなかなか困難になっています。
そんな環境の中で、現在の手持ち部品を基本に、街で入手できる新品部品は極力購入して利用する方針で回路を設計します。
結局回路自体はオーソドックスな物になってしまいましたが、真空管はST管を使うことを前提にまとめました。
制約が多いのは回路よりもむしろ構造/機械的部分ですね。

その他CR類やL型ラグ、ゴム足など。
抵抗やコンデンサはトランジスタ回路用の小さい物が主流ですが、耐圧とワット数に注意すれば十分使用できます。
次のページから実際の製作へかかります。