6mSSBトランシーバーの製作
その2


YAS's Factory 画像/写真はクリックで拡大表示できます。 2008.7.17

1.まえせつ

ジェネレーターを製作してから随分日にちが経ってしまいましたが、何もしていなかったわけではありませんで・・・
なにせ、手持ちの部品を広げてあーでもないこーでもないと、無い知恵を絞っていたのですが・・・・
まあ、必要最小限の部品は新たに購入する・・・・とはいっても、地方ではなかなか思う通りの部品は手に入らないのですが、それをやりくり致しまして、とりあえず先般製作したSSBジェネレーターに接続する
SSBトランスバーターの製作に入ろうかと思います。
まずは部品をやりくりしての設計です。
最近のデバイスを活用すればもっと素晴らしいものも出来るのでしょうが、あくまでもここは手持ち部品の活用を主体に置きましたのであしからず!

なお、CQ出版社の「無線機の設計と製作:鈴木憲次氏著」2006年9月発行、及び「アマチュアのV・UHF技術」1977年1月発行、並びにCQ誌、HJ誌バックナンバーを参考にしました。
次ページはケース加工・組み立て・調整です→→

2.設計
まずはVFO部ですが、ここはLCによるオーソドックスなVFOからPLLを駆使したVFOなども考えられますが、PLLは部品が全くないしLC−VFOは、自作ならまあ多少の周波数ドリフトは御愛想とはいえ、最も簡単に安定なVFOたるVXOにして、3逓倍して最低限必要な周波数範囲は確保する物としました。
Xtalは、最近は気軽に製作を依頼できるところもほとんど見当たらないのですが、たまたまトラ技を見ているとまだ数カ所特注を受けてくれそうな所がありましたので、発注することにしました。

41MHz台の1/3で13.77MHz辺りを予定。
受信部は以前購入して使っていなかったR&KのDBM(M-4)を使いたかったのでRFをデュアルゲートのMOSFET、ポストアンプは2SK125のゲート接地で設計しました。(かなり手抜きの設計です)

送信部はとりあえず100mW程度を目標として設計しました。

ブロック図
[回路図]

3.VXO部の製作 2008.8.14追加
クリスタルはアルト電子という宮城県にあるメーカーに注文しました。
最近は1個からの注文を受けてもらえるところがほとんど無いのですが、ここは1個からの特注が可能です。詳細は同社のホームページを見てください。

大体発注後3週間から1ヶ月くらいで届きます。
なお、アルト電子からの説明書によるとはんだ付けの際は3〜5mmほど基板から浮かせてはんだ付けすることが勧められていましたので、たまたま手持ちにあったスペーサーを使用しました。(右写真)
どうしてもカットアンドトライが必要なところですが、手持ちの14MHz代の水晶で予備実験したところ60kHzほど可変出来たので3倍で180kHz・・・まぁまぁと言ったところでしたが・・・

水晶が届いてカットアンドトライで定数を当たってみたのですが、思ったほど可変範囲が取れず、かつ予想よりももっと低い方に周波数がずれていました。
水晶の表示周波数13.77MHzで実質13.700MHz〜13.753MHzで53KHzの可変範囲・・・・3倍で41.10MHz〜41.26MHz、送受信周波数に直すと50.10MHz〜50.26MHzで、SSB専用ならもう50KHz位上にずれて欲しかったですが、まあ実用的にはOKと言うことで妥協しました。
新たに水晶を発注するなら13.8MHzでも良かったかも?

なおバリコンは15pF4連ですが、このうち3セクションをパラで45pFにて使用しました。
(回路図にはカットアンドトライの結果を反映させてあります)
4.受信部
回路図ではトランスバーター部は一括して書きましたが、実際の製作に当たっては、調整のしやすさを考え送信部・受信部別々の基板に分けました。
で、受信部・・・即ちクリコン部ですが、参考文献からコピーした手抜きです。
もちろんデバイスが異なるので若干定数はいじってありますが・・・
別に両面基板でなくても良かったのですが、紙エポキシの両面基板のちょうど良い大きさの切れ端があったので利用しました。
5.送信部
ここは入力段と出力段を2段同調にしてバンド外の極力スプリアスを押さえます。
バンド内はミキサーに使用したSN16913Pの入力レベルさえ押さえておけばまず問題ないはずです。
受信部のDBM(M-4)の局発レベルは10mW程度必要ですが、このICでは1.5mW程度(50Ωの場合)で良いはずなのでVXOのバッファを通さずに、かつトリマでレベルを絞ってやります。
ミクサー後及び段間のコイルはFCZの50MHz10mmタイプを使用しますが、FCZの資料によると100mW以下で使用するように注意書きがありましたので出力段のコイルは安全を見て8mmボビンに巻かれた東光のモノバンドコイルを使用しました。
5年くらい前には秋葉原のラジオセンター2Fでこのモノバンドコイルコンパチ品を売っていましたが、今はどうでしょうか?
入手できなければトロイダルコアを利用した方が簡単かも。

左が東光モノバンドコイル右がFCZコイル
終段の2SC1215は松下のトランジスタですが、手持ちにあったから使用したまでで、ある程度fTの高い、たとえば2SC1907などでも同様に使えると思います。
汎用の2SC1815でも使えますが、出力がかなり厳しくなって100mWはおそらく無理でしょうが、逆に発振などに悩まされず安定しますので初心者にはむしろこっちの方がいいかも。

なお、ここで使った基板は紙ポリエステル基板で、今までに作った4枚の基板すべて材質が異なってしまいましたHi。
6.送受切換部/電源部/フィルタ部 (2008.10.13追加)
回路図は右の通りです。
出力段にはトロイダルコイルを利用して2段のπ型LPFを通して高調波成分をカットします。
同基板に小型リレー及び高周波用リレーを使った送受切換と5V電源も同居させました。
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